就任1カ月半~新米議員見たまま、感じたまま 

就任1カ月半~新米議員見たまま、感じたまま  

新米議員になって、あっという間に一カ月半が経ってしまった! この間に、「会派届」を始めとする様々な手続きや、幹事長会、各派協議会を経て臨時議会が行われた。 

その中で、どの議員がどこの委員会に所属するか、今年度どのような特別委員会を設置するか、などが決められていった。そして、議長の選出が行われ、併せてそれぞれの委員会の委員長・副委員長も選出された。 

品川・生活者ネットワークは、2011年に失った1議席を回復し、改選前の1議席から2議席となったことから独自会派を組むことを決め、会派としても「品川・生活者ネットワーク」を名乗ることとした。そして私、吉田ゆみこが幹事長に、田中さやかは政調会長といった役回りとなった。私が所属する常任委員会は総務委員会。特別委員会はオリンピック・パラリンピック推進特別委員会と決まった。 

新米幹事長としては内心の冷や汗を隠しつつ、緊張の連続の一カ月半。しかし、そんな私の緊張をよそに議長や所属委員会、そしてそれぞれの委員長などは私たちが与り知ることができない、大きな会派による、水面下の(半ば公然化した)話し合いによって決まっていく。公式な議長の選挙のための投票や委員長選挙の投票は、投票箱の確認や立会人注視のもとの開票など粛々と進んでいくが、シナリオ通りの儀式みたようなもの。話には聞いていたが、実際の場面に立ち会うと脱力感を覚える。諸氏全員がまじめな顔で参加しているが、内心どう思っているのか? この一つ一つの場面を運営していくのにも区民の税金が使われていると思うと、焦りとともに憤りさえ感じる。 

他自治体の、地域生活者ネットワークの議員との情報交換によると市部と区部では、随分と状況が違うようだ。また、「議会基本条例」を持っているところでは、それ相応の民主的な手続きがなされているらしい。「議会基本条例があるだけではね…」という声も聞いたが、しかし品川区の現状を何とかするためにはやっぱり「議会基本条例」など、真っ当な民主的ルールこそが優先されるための条例制定が必要なのだ。さて、どうやってその動きにつなげていったらいいか。私が学ぶべきこと、考えるべきことがまた一つ見えてきた。 

改選後初の第2回定例会、いわゆる6月議会が、この25日から開催される。626日には、会派「品川・生活者ネットワーク」を代表して、私、吉田ゆみこが「一般質問」に立つことになる。テーマは選挙期間中に訴えた「ひとりにしない子育て・介護」から、改正介護保険制度実施の現状と今後について、また放射能汚染対策と移動教室などについても確認していく所存。議会制民主主義を機能させていくために、議会の現状をウオッチしていただきたく、おおぜいのみなさんの議会傍聴を、ぜひともお願いします。(よしだ・ゆみこ)