「安倍9条加憲NO!未来をつくる日本国憲法」に参加しました。

2017年9月6日 17時18分 | カテゴリー: 活動報告

パネリストの皆さん。向かって左から中野氏、長谷部氏、竹村氏、辻元氏。

7月31日、自治体議員立憲ネットワークの定期総会後の市民集会に参加した。この会は立憲フォーラムと共催で「安倍9条加憲NO!未来をつくる日本国憲法」と題して実施された。

最初に主催者団体の自治体議員立憲ネットの共同代表である静岡市議の松谷清氏から現時点での問題提起が行われた。論点は三点①沖縄の海兵隊問題に代表される沖縄差別の問題②9条加憲問題。関連して国民投票の可能性が浮上。国民投票までいったら負けという論もあるが、国民投票が否定できない以上「加憲×」の流れをどう作るか。③民進党代表選挙の問題。代表候補者にどう働きかけを行うのか?  この問題提起を受けて、上智大学教授の中野晃一氏をコーディネーターとして、武村正義氏、長谷部恭男氏、辻本清美氏によるパネルディスカッションが行われた。巧みなコーディネートにより、かなり深い議論が展開されたが、全部は報告しきれないので、印象に残った点をいくつかご報告する。

◆武村氏:安倍首相の父君と親交があり、安倍晋太郎氏はご自身の父上のことを「親父は大したものだった」と常日頃回想されていたという。現首相の父方の祖父にあたる方だが、昭和18年つまり戦争真っ只中の総選挙で翼賛会の推薦を断り、「戦争反対」を主張して選挙を戦いみごと当選した人だったという。「(現首相は)父方のおじいさんのDNAは受け継がなかったようですね」とコメントされた。

◆辻元氏:9条3項を加えるという案を聴いたとき数日は「えらいこっちゃ」とうろたえた。この案は改憲反対派も分断される可能性があると考えたから。しかし、良く考えるとこの案は改憲派にとっても両刃の刃。これで否定されれば改憲は遠のく。また、憲法審査会メンバーがイギリス・スウェーデン・イタリア各国を視察したが、イギリスでは「国民投票はやらない方が良い」とアドバイスされ。スウェーデンでは意気込んで教育無償化をやりたい、と言ったら「それは法律でやった方が良い」とアドバイスされたという。

◆長谷部氏:2014年の閣議決定で自衛隊の武力行使の範囲が大変不明瞭になった。与党の中でも解釈が分かれるところがある。これを憲法に書き込むと武力行使が許される範囲が不明瞭なまま憲法の条文になってしまうということで大変問題がある。では2014年.7.1以前の解釈の自衛隊の武力行使の範囲であれば書き込んでも良いか、というとそういう問題でもない。2014.7.1以前は個別的・自衛的範囲で武力行使できると自分は解釈しているが、それが書き込まれていないことが重要である。何故なら書かれていないからこそ政府にその都度説明責任が生じ、説明をしてきた。そのこと自体に大変意味がある。

保守系の憲法学者を自認される長谷部氏の個別的自衛権を認めながらそれが書き込まれていないことで政府に説明責任が生じることに意義がある、との主張は説得力があると感じた。また、辻元氏からはご自身の地元で自治体議員と地味に活動を続けていることが紹介され、そういう活動を地域で続けていくことの大切さを訴えられた。地域で地味な活動を続けていくことも結構なエネルギーを必要とするが、この言葉に力を得てこれからも地道に活動していきたい。