やっぱり! 「子育ては社会のしごと」
池田山を歩いていて「ねむの木公園」に行き会いました。旧正田邸跡にできた公園として、ニュースなどでは聞いていましたが、わが家の近所なのに初めて行きました。今はお花もないけれど、バラの季節はきれいだろうな…と思います。
このご近所では、社会福祉法人による保育園の計画があったようですが、根強い反対運動があって取りやめになったということでした。まちを歩いていたらあちこちのお家に反対の横断幕がありました。品川ネットの井上八重子区議に訊いてみたら、<区としては山手線の内側に新しい保育園を確保するのは難しく、社会福祉法人がやってくれるなら願ったりかなったり>だったようです。でも、当該地域の住人の間で税金の使い方への誤解もあり、理解が得られず断念したようです。
後日、上大崎1丁目周辺の皆さんにお訊ねした折りには、中止になったことを残念がる言葉が多く聞かれました。上大崎や池田山あたりはあまり公共の施設がなく、保育園も必要な人にとっては切実な問題なのですが、一方で閑静な高級住宅街でもあり、保育というものについての誤解もあるようです。
ところで、品川区の待機児童数は23区内では比較少ないという評価がありますが、一方で、認可保育園に入れず子どもを認証保育所に通わせている家庭からの不満や、保育所の設置においても、地域によってはバラつきもあるなど課題は残されたまま。それでも、子育ては待ったなしですから、待機児童ゼロ対策はもちろん、子どもの保育環境整備にこそ知恵を発揮しなくてはなりません。4月から開始する「子ども・子育て新システム」の実施状況を注視しつつ、生活者ネットワークの90年代以来の政策理念「子育ては社会のしごと」をさらに進め、どうしたら「子育てをひとりぼっちにしない」地域づくりができるか、しっかり発言していきたいと思っています。<よしだ・ゆみこ>