2017年 第一回定例議会が終了しました。

3月28日に最終本会議を行い、品川区の2017年第一回定例議会が終了した。
本定例議会には条例議案25件、契約議案2件、その他の議案1件(教育委員会教育長の任命同意)がかけられ、最終的にはすべて原案通り可決。生活者ネットワークは第11号議案「品川区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用および特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例」と第16号議案「一般職員の任期付職員の採用に関する条例の一部を改正する条例」の2件について反対し、あとは全て賛成をした。
この2件についての反対理由は以下の通りだ。

①第11号議案 これは、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」いわゆる「マイナンバー法」に基づき、同法で規定された事務以外の新たな事務等を個人番号の利用範囲に追加する、と言う趣旨の条例改正だ。生活者ネットワークは、マイナンバー法は国家が個人情報を権力によって一括管理することにつながること、また個人情報流出の危険性があることなどの理由により反対をしている。今回の条例改正はまさにその適用範囲を広げようというものであり、容認できない。従って反対をした。

②第16号議案 これは、一般職の任期付職員に関し、一定の期間内に終了することが見込まれる業務等に従事する職員を採用する制度を導入するという趣旨だ。昇給と昇格はなく5年任期ということだ。今はマイナンバー制度への対応とオリンピック・パラリンピックに関して業務が増大することを想定して、その2つに限るとしているが、今後範囲を増やすにも議会の承認は必要ではないという。今回の決定を入り口に、区役所の中に不安定な働き方が広がる可能性があり、反対をした。

予算議案9件については、予算特別委員会が設置され議長を除く全議員で審議を行った。品川・生活者ネットワークは、一部疑問は持ちながらも全体としては進めるべき予算案と考え、9件すべてに賛成をした。予算審議については、稿を改めてご報告したい。