市民と行政をつなぐ~「せっけん運動」は環境自治体づくりの入口~

2015年6月12日 17時09分 | カテゴリー: 活動報告

~「せっけん運動ネットワーク」の市民と行政をつなぐ~

右側手前の河川下水道課長とその奥の環境課長に、石けん運動の思いを伝える。

611日、この日は「せっけん運動ネットワーク」に参加する一団体である生協の組合員数名が、区役所を訪れて環境課長と河川下水道課長と面談を行った。

これは、「せっけん運動ネットワーク(旧協石連)※詳しくはHPを是非ご覧ください」に参加する全国の団体が毎年行っている活動で、自分たちの暮らしに一番身近な行政に働きかけて、自分たちの活動の趣旨を伝え、公的施設でのせっけん利用を呼びかけ、首長から共感のメッセージをいただくことを働きかけるというものだ。生活者ネットワークは、自らもこのせっけん運動を推進する団体であり、毎年こうした面談の場面を設定するコーディネート役を担っている。今年も田中さやか(区議)と私とで同席した。

まずはメンバーの代表から、この日面談を申し入れた趣旨や自分たちがどのように考えて活動しているか、などを伝えて、後は参加者がそれぞれの思いや日頃から区の施策について疑問に思っていることや要望などを発言したり、質問したりする時間となった。「学校などで環境に負荷が大きい合成洗剤の使用をやめて分解性の高いせっけんを利用してほしい」「油汚れのお皿も簡単に洗い流せるというCMは下水道への負荷が大きくなることを子どもたちに伝え、家庭科などの時間には汚れたお皿は一度ふき取ってから洗うことなどを実践してほしい」などなど…。

品川・生活者ネットワークは一昨年も、品川区の公立の子どもたちに関連する施設でどんな洗剤が使われているかについてのアンケート調査を行っている。その折には行政からも協力を得ており、この日はその調査結果について改めて環境課長に伝えるよい機会となった。

そして、私、吉田ゆみこからは「化管法に定められているPRTR制度は日本全体として化学物質を削減することをめざしており、環境省はその一環として市民も一定の役割を担うことを提唱している。そこで求められている役割の第一は身の回りの化学物質に関心を持つことだ。一般の家庭から環境中に放出されるPRTR指定物質の半分以上が合成洗剤。せっけん運動とはせっけんをたくさん使おうという運動ではなく、洗うという行為を通じて化学物質を始めとする環境問題に関心を持っていこうという運動と受け止めてほしい」ということを伝えた。環境課長からは「今日いただいた意見の中で他の部署に関連するところは、きちんと伝えて情報を共有します」というコメントをいただき、区長のメッセージを約束して約1時間の面談を終えた。

面談の相手が環境課長と河川下水道課長ということもあって、区民に環境意識を広げることについて工夫や苦労を重ねているという点ではこの日のメンバーと思いが共通することは多いと感じた。問題は他の部署やそもそも区長にどうやって共感を広げるかだ。今まで生活クラブの担当理事として長くこの運動に関わってきた、私の経験から言うと、とにかく長く地道に働きかけを続け、関係性をつくって共感者を探していくこと…それが遠いようで一番の近道のように思う。そのためにも、こうした行政に直接話をする活動はもっと広げていきたいし、テーマを超えて多分野で、市民と行政、行政と市民をつなぐパイプ役を果たしていきたいと思う。東京都議会ではすでに定番となった、議員がコーディネーターとなって開催する『市民と行政の協議会』の手法が品川区でもできないだろうか! まずは1期4年間のネットの課題としたい。(よしだ・ゆみこ)