許すな!戦争法案7.16新宿西口集会に参加~憲法を噛み締めて~

2015年7月22日 15時32分 | カテゴリー: 活動報告

 

安保法制強行採決NO!許すな!戦争法案 7.16新宿西口集会で、ネット都議らとマイクをにぎりアピールする吉田ゆみこ(品川ネット区議)。7月16日

716日、新宿駅西口で、東京・生活者ネットワーク主催の「許すな!戦争法案~戦争のない世界へ~」集会が行われた。私も参加して、街宣カーのデッキの上でのアピールを初体験。

本当に残念なことだが、安保関連法案が前日の特別委に続き、衆議院本会議で強行採決されてしまったその日のことであり、ともすれば気持ちが萎えそうになるところであったが、私が落ち込んでいる場合ではない。私に票を託してくれたひとり一人を思いながら、アピールのマイクを握った。

品川区議会では自・公以外のすべての会派が「慎重審議の意見書採択」に賛成したこと。それだけ様々な立場の人たちが今の国会審議の行方に危機感を持っていること。そして、この解釈による改憲=壊憲は9条を壊すだけにとどまらない大きな危険をはらんでいること、などなど。いつも品川区内の駅頭で語っていることを、改めて大きく訴えた。 

私が大学で憲法を学んだのは、もう40年も昔のことになる。最近、しきりに私に憲法を講義してくださった教授のことを思い出す。講義以外にも週一回ミーティングの機会があり、様々な議論(今思えばちゃんと議論になっていたのかどうか…)もさせていただいた。

その教授は、徹底して「条文に忠実な憲法解釈」を主張された。法律の条文の解釈の方法については、例えば「立法趣旨に添って解釈」することを主張する学説もある。条文に直接あらわれていなくても、その法律ができた背景や趣旨を斟酌して解釈する方法だ。この考え方などは、過去の裁判の事例などを学んでいると、「妥当な解釈のやり方ではないか?」と思われることがあった。しかし、教授は、断固として「条文通りの解釈」を主張された。若かった私には「あまりにも硬直的な考え方ではないか?」と思うこともあった。 

なぜ、教授はそこまで「条文通りの解釈」にこだわっておられたのか? それは、教授がワイマール憲法の研究者だったからだ。「ワイマール憲法という極めて優れた憲法のもとで、合法的な手段によってヒトラーが登場した」、その歴史的な事実から、教授は「人の解釈は憲法を歪める」可能性があり、それを防ぐのは「条文」しかないと結論づけられたのだ。 

先生は、40年前から今のような政府が出現する危険性を感じておられたに違いない、と今は思う。残念ながら先生は、私が大学を卒業してしばらくして亡くなられた。まだ現役だった。もっと長生きして、1人でも多くの学生に先生の説を講義してほしかった。今、ご健在だったらどんなふうに主張をなさるだろう? そして、私の今の活動、行動は先生の薫陶を受けた一人として恥じないものになっているだろうか、と振り返る。 

「先生、確かに『条文』は歯止めになるけれど、それを主張する市民がいないとやっぱりだめですよ!」。心の中で教授に呼びかけながら、マイクでは新宿西口を行きかう人に「今後の国会の決定がどんなものになろうと、『解釈による壊憲』は決して認めてはいけない! 共に主張していきましょう!!」と精一杯訴えた。(よしだ・ゆみこ)