決算特別委員会報告~雨水活用を進めれば都市型洪水は防げる!

2016年12月9日 18時08分 | カテゴリー: 活動報告

目黒川は大崎から五反田にかけて今、クリスマスイルミネーション。近隣のマンションやお店から回収した廃油をエネルギーにしている。その趣旨はよいのだが、観光をうたうなら、水質改善ももっと力を入れるべき。夜で水の濁りが見えなければよいというものではなかろう。

目黒川は大崎から五反田にかけて今、クリスマスイルミネーション。近隣のマンションやお店から回収した廃油をエネルギーにしている。その趣旨はよいのだが、観光をうたうなら、水質改善ももっと力を入れるべき。夜で水の濁りが見えなければよいというものではなかろう。

一昨日、12月7日に品川区の第四回定例議会が終了した。品川・生活者ネットワークは今議会に議長提案された条例議案8件、契約2件、事件案件8件、補正予算、これらにすべて賛成をした。

第四回定例議会のご報告は次回に譲り、 今回は決算特別委員会について最後のご報告としたい。項目は「土木」だ。

今夏から秋にかけて、各地で「観測史上初」の豪雨が観測され、多くの水害が発生しした。近年は都市型の洪水も多く、今年は品川区でも立会川や目黒川も増水し、8月18日には短時間とは言え警戒水位を突破し、サイレンの吹鳴もあった。道路の冠水、床下浸水のお宅もあり、サイレンの音に不安な時を過ごされた方もおられたのではないだろうか。

品川区は、河川の急な増水を防ぐことを目的とする事業を行っているが、事業の意義のアピールが弱く、区民にはあまり知られていないのが現状だ。都市型洪水への関心が高まっている今こそ力を入れるべきと考え、決算特別委員会で取り上げた。

23区内の下水道は汚水と雨水が水再生センターまで一緒に流れる合流式で、下水があふれそうになると河川に流出させる仕組みになっている。そして、道路に降った雨は冠水を防ぐために雨水枡にためられた後下水道に流され、雨どいの水も下水道につながっている。強い雨が降ると雨水は一気に下水道に集まり、結果として河川に越流して増水を促すという構図だ。

雨水を地下に浸透させれば洪水は防げる。 品川区では、この問題を解決するために雨水をなるべく下水に流さず地下に染み込ませる施策を行っている。道路の水が流れ込む雨水枡を地面に浸透するタイプに徐々に交換し、また住宅の雨どいを下水に直結させずに公共の浸透桝につなげる場合は全額助成している。雨水タンク設置に助成金を出して雨どいの水を活用することを促し、また、区庁舎のトイレの水に補助的に雨水を使っているのもこの事業の一環と言える。

しかし、残念ながらこれらの事業全体を「都市型洪水防止策」として区民に広報・啓発しようとする視点が薄い。結果として例えば雨水タンクの助成については毎年20件分が予算建てされているのだが、申請数はそれを下回っている。区は「経済メリットが見えないので協力が得られにくい」と説明するが、雨水活用の意義をもっとアピールすれば経済メリット以上のメリットを理解する区民はもっといるに違いない。

下水が流れ込まなければ川はもっときれいに!また、「雨水を下水に流さない」行為には他にもメリットがある。下水が河川に流出することを防げば、河川の水質改善につながるのです。立会川・目黒川周辺からは「川の水をきれいにして欲しい」というお声をよく頂く。川の水質浄化は区民全体のメリットになる。品川区も観光政策の一環で目黒川の活用を進めており、区長は国交省に対して「桜の名所にもなり舟運の観光も増えている河川などの水質改善」を求めている。また、東京都に対しても「合流改善事業」のさらなる推進を求めている。国や都への要求も必要だが、求めるだけでなく区が進めている水質浄化につながる政策により力を入れて区民にもアピールし、参加を促す施策こそ必要ではないか

河川・水環境に関わる問題は、生活者ネットワークとして長年取り組んでいる大きな政策テーマであり、今後も品川区の取り組みについて提案を続けていきたい。