東急大井町線下神明駅での転落事故に関し、品川区に申し入れを行いました。

2018年9月30日 20時04分 | カテゴリー: 活動報告

9月28日、区への申し入れを行った。左側は区長代理の桑村副区長。中央が田中さやか、右側吉田ゆみこ

去る2018年9月4日東急大井町線下神明駅で、視覚障がい者の方がホームから転落して亡くなるという大変痛ましい事故が起きた。亡くなられた方のご冥福をお祈りするともにご遺族の方へは心よりお悔やみ申し上げたい。

この駅はホームが狭く、視覚障がいがある方には危険だということは誰の目にとっても明らかだった。想定できた事故ということでは本当に痛恨のできごとだった。

私が議員になって初めての決算特別委員会(2015年10月)の款別審査で土木費の支出の中に駅のホーム柵設置についてJR大井町駅の可動式ホーム柵に補助金が計上されているのを見つけた。可動式ホーム柵設置は本来鉄道事業者が設置すべきもの。そこに税金から支出して補助金をつけるということは区民の利便性・障がい者への配慮によるものであろうと判断した。

そこでそういう性質の支出であるということの確認と併せて「本来鉄道事業者の事業に補助金をつける以上、区として可動式ホーム柵をつける順序の計画があると思うがいかがか?」という趣旨の質問をした。ところが答弁では「区として計画は持っていない」ということ。つまり事業者の方から「現在○○駅で可動式ホーム柵をつける計画があるが」という申し出があるとそこに補助金をつけるということだ。億単位の事業規模に対して、数百万・数千万の補助金なので、区としての計画は持ちにくいということのようだ。(詳しくはこちら

私にとっては大変心外な答弁だった。たとえ事業規模に対して少額の補助であってもそれは税金だ。相手がその補助金を示されたことで計画を前倒しにするか否かは別として、区としての計画は持つべきだろう。その時の質疑は「区として計画を持つべき」と要望して次の質問に移ったのだが、後から質問した他会派の議員からも「区として計画を持つことは賛成」との発言があった。しかし、その後も現在に至るまで区としてのホーム柵設置計画は立てられていない。

そういう状況での今回の事故である。生活者ネットワークとして看過するわけにはいかない。9月28日区に対して申し入れを行った。

申し入れ内容は以下の通り。

東急大井町線下神明駅 転落事故への申し入れ

2018年9月4日に下神明駅で発生した転落事故はまことに痛恨の極みの出来事でした。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、駅が存在する品川区として、また区議会議員としてもこの事態を重く受け止めて再発防止に努めるべきと考えます。

品川・生活者ネットワークはこの認識に基づき、以下の申し入れをいたします。

1.可動式ホーム柵設置計画を前倒しして施工すること

区として事業者に対し、機会あるごとに可動式ホーム柵の設置を働きかけていることは承知をしています。また、今回事故があった東急大井町線下神明駅では、すでに可動式ホーム柵の設置が計画されていることも承知をしています。しかし、今回の事故を受けて計画の前倒しを事業者に対して強く申し入れることを求めます。

また、同線旗の台駅にも可動式ホーム柵の設置は決まっているとの事ですが、ここは心身障害者福祉会館の最寄駅です。こちらも計画の前倒しを要請してください。

2.可動式ホーム柵助成について

可動式ホーム柵は、基本的には事業者が設置すべきものですが、区民にとって、とりわけ視覚障がい者にとってはぜひ必要なものであることから、区が助成をしています。

生活者ネットワークは、区が助成をするにあたっては区としての優先順位の計画を以て事業者を誘導すべきと主張してきましたが、あくまで事業者の事業であるので区としての計画は持っていないという姿勢です。しかし、今回の事故を見るまでもなく、ホームが狭い駅は可動式ホーム柵設置の優先順位が高いのは明らかです。

事業規模に比べて少額であったとしても、税金から助成をする以上、区として優先順位を付け、助成を提示することで事業者を誘導することが必要と考えます。早急に必要な駅を洗い出して区としての優先順位をつけ、やさしいまちづくり整備費の計画を立ててください。

(よしだ・ゆみこ)