品川区消費生活展から-暮らしやすい地域をめざして明日できること-
品川区の消費生活展をのぞいてみた。来場者がたくさんいて、とても賑わっていた。
入り口を入って間もなく、南部生協のコーナーがあり、せっけんと合成洗剤の違いについて展示と説明をしていた。また、その隣では婦人学校連絡会が食品表示についての展示をしていた。どちらのテーマも、まちづくりをテーマに活動する生活クラブ生協で役割を担っていた時の、私の担当だったテーマ。話が盛り上がる。
日本の食品表示の制度は本当におかしい。市販されているものを消費者が選択するときに手掛かりになるのは表示だ。しかし、それが消費者の目線に立っていないのが現状だ。例えばカット野菜で販売するときには原材料表示が必要だが、それにドレッシングをかけてサラダになると必要がなくなる。同じくゆでだこを販売するときには表示が必要だが、酢だこになると不要…この手のからくりは挙げだしたらきりながないのだから、あきれる!を通り越して笑ってしまう。
(詳しくは、『食の安全・監視市民委員会発行のブックレット』がお薦め。「詳しくは」と書いたが、ほんの何ページかにコンパクトに問題点をまとめた読みやすいブックレット。)
生協理事時代を思い出し、久しぶりに熱くなってしまう。食品表示については一自治体だけでどうなる問題ではないが、でも自治体も学校給食その他の公給食を提供する立場では消費者でもある。それぞれの自治体が自覚ある消費者として適切な表示制度を求めれば大きな動きを作れると思うのだが…。
今年は、地域貢献をしている団体の発表の場「社会貢献活動しながわ」も同時開催されており、私たちの運動グループのひとつ、《たすけあいワーカーズ「たんぽぽ」》もブースを出している。そこで販売しているホットドッグが次々売れていて大忙しの様子。その合間を縫って記念撮影。
そもそもワーカーズ(=ワーカーズ・コレクティブ)というのは、協同組合型の働き方のことで、主に地域で、そのまちの暮らしの中のニーズに応え事業展開している雇われない、一人ひとりが主体的に出資し、運営し、働く、新しい働きかた。品川たすけあいワーカーズ「たんぽぽ」も、高齢者の自立支援・家事サポートや預かり保育などを主に、その仕事をすることで地域が豊かになることを願いながら事業をしている。
品川・生活者ネットワークの初代議員の北野とみえは、今はこの団体で活動している。現議員の井上八重子も立ち上げに尽力し、私も生活クラブ理事長(当時)の立場で一緒に「働き方説明会」を開催して立ち上げに関わった。立ち上げた時もみんなすごく頑張ったと思うが、ここまで継続してくるのはまた別の努力が必要だったことだろう。その頑張りに敬意を表したいし、働くみなさんの笑顔は本当にまぶしいと思う。
これからも一緒に「暮らしやすい地域」をめざして頑張ろうね!<よしだ・ゆみこ>