初めての一般質問…再質問・再々質問で答弁をひきだす!
初めての一般質問に臨んで
報告が遅くなったが、6月26日初めての一般質問に臨んだ。テーマは先の選挙戦に際し、街で訴え続けた政策であり、今日の市民生活に直接かかわるテーマの中から選んだ。
「ひとりにしない子育て・介護」「脱原発」「地域防災・減災のしくみづくり」「議会改革~その一歩としての情報公開」など様々訴えてきたが、中から次の3つに絞った。
●介護保険改定後の品川区の取組みについて
●東京電力福島原発事故後の移動教室について
●市民の政治参加のための情報公開について
介護保険については、2014年6月に成立した「医療・介護総合確保推進法」によって、それまでの要支援1と2が介護保険の制度から外れ、自治体の事業である総合事業に移行することになった。移行については猶予期間が設けられているが、品川区は今年度4月から総合事業に移行することを決め、すでに開始している。
この移行については、サービスの低下や介護保険を利用する権利の阻害、今後に期待されている地域の中の多様な生活支援サービスはどのように確保していくのか、などなど様々な懸念があり、前任の井上八重子も昨年度第4回定例会の一般質問で取り上げている。生活者ネットワークとして継続して注視・点検していく必要があると考えているため、最初の質問のテーマとした。
移動教室については、福島磐梯高原で行われていた中学校の移動教室が、原発事故後一旦は全校長野県に行く先を変えたものの、2013年から数校ずつがまた磐梯高原に戻りつつある。このことについて、保護者らから強い懸念の声が生活者ネットワークに届いているため、取り上げた。
情報公開については、品川区の場合他の自治体に比べても遅れているということがあり、品川生活者ネットワークが20年前に初めて議員を生み出した当初より訴え続けてきたことだ。議員が変わろうと、これからも継続して(しつこく!)追求していく姿勢を見せるために現状確認の質問を行った。
(質問文については、品川・生活者ネットワークのページに掲載しているのでご覧ください)
「訊いたことにしか答えない」とは聞いていたし、それを前提に質問を作ったつもりだったが、想像以上に「大枠でくくって」の答弁だと感じた。
許された再質問の時間は2分! その場での判断で質問を組み立てなくてはならず、色々訊きたいことはあったが、移動教室の場所の決定責任については、質問を組み立てるためのヒアリングの段階から曖昧な印象が強かったため、それだけは確認しようと再質問した。特に、原発の廃炉作業中の放射能飛散事故などを想定した時、場所の決定まで含む総合的な責任はどこにあるのかは、議場ではっきりと答弁してほしかった。しかし、再質問による答弁は「それぞれのケースによる…」というもの。責任の所在があちこちしては堪らない。再々質問によって「最終的には教育委員会にある」という答えを得た。
他にも釈然としないことはあったが、今回の質問はここまでとなった。
どの質問項目も、これからも市民の目で監視していかなくてはいけないことばかりだ。品川ネットとして、広く市民に関心を深めてもらえるような工夫をするとともに、私自身は質問の技術、特に再質問の技術を磨かねば…、と痛感した初質問だった。(よしだ・ゆみこ)