第三回定例議会が終了しました。
本年2016年の第三回定例会が10月24日に終了した。今議会には、区長提案の条例議案が6件、契約議案が1件、事件議案(今回は品川学園の指定管理者の指定)が1件、予算案件(一般会計補正予算)が1件提出された。委員会での審議を経て23日の最終本会議では、すべての案件が原案通り可決された。
今定例会ではこれらの議案のほかに決算特別委員会が設置され、2015年度の一般会計および各種会計の決算について審議を行った。品川・生活者ネットワークは2015年度一般会計の決算の認定に反対した。その主な理由は予算執行に関連する繰越金および積立金の考え方に納得がいかなかったという点にある。
品川・生活者ネットワークは、第一回定例会で諮られた2015年度最終補正予算案に対し、文化スポーツ振興基金に30億円を一気に積み上げることに異議を唱えて反対をしている。この30億円が支出として計上されている決算には当然反対なわけだが、納得できない点は他にもある。
2014年から2015年に繰り越された余剰金は37億2千万円に上った。ある程度は次年度に繰り越せるよう黒字決算を目指すのは行政として当然だが問題はその額であり、使われ方だ。また、繰り越し金がこの2~3年増え続けている点についても予算執行のあり方に疑問を感じる。
区はこの要因を税収の増であり、それが見込み以上にのぼったことによると説明する。それならば次年度の一般財源に繰り越して特に困難な立場の人たちのために手厚く使うなら理解できる。しかし、2015年度に積み上げられた基金の総額は文化スポーツ振興基金の30億円も含めると98億円となっていることを見ると、とてもそのような使われ方をしているとは思えない。
一方で、例えば民生費の中の扶助費を取り出して点検すると使われずに不用額として計上されたのが、14億円。区は決して必要な支出を抑えたということはなく、民生費の支出も前年度より増えていると説明するが、総額で見れば例えば何か施設を新しく建設すれば大きく跳ね上がることは自明だ。総額だけで判断できるものではない。
そして、2015年度の最終的な実質収支は48億円に上り、これが次年度に繰り越される。区の財政運営については、ただ黒字を積み上げればよいものではないはずだ。どうしても予算の立て方とその執行の精度に疑問が残る。歳入の項目の際と最後の総括質疑においてこの点について質問を行ったが、納得できる答弁は得られず決算の認定はできないと判断し、一般会計の決算認定に反対した。
この予算執行のあり方については、もっと研究し、これからも追及を続けていくつもりだ。
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品川・生活者ネットワーク第6回区議会報告のご案内
11月1日(火)13:30~15:00
荏原第一区民集会所第3集会室(和室)
品川区小山3-22-3 最寄交通機関:東急目黒線武蔵小山駅徒歩5分
11月7日(月)18:30~20:00<18:00~18:30福島・岩手視察報告>
荏原第五区民集会所第2集会室
品川区二葉1-1-2 最寄交通機関:東急大井町線下神明駅徒歩2分
内容は同じです。どちらでもご都合の良い日にお越しください。