今度は活きた!?コミュニケーションボード。

昨年 (2018年) 9月に行われた品川区長選挙と区議会議員補欠選挙の時、選挙管理委員会で用意したコミュニケーションボードが活かされていなかったことについて昨年の9月21日と10月16日の2回にわたってご報告をした。(9月21日のご報告はこちら)(10月16日のご報告はこちら)
選挙直後の総務委員会では選挙結果について、投票率などの報告があるのだが、昨年の区長選挙後の総務委員会でこの件について生活者ネットワークとして行った調査結果を報告し、今後の選挙においてはきちんといかしていくように強く求めた。

そして今回の区議会議員選挙である。投票場に入ったところ、今回はちゃんと最初の受付のテーブルの目につきやすい位置におかれていることを確認した。他の投票場に行った人からも同様の報告があった。そのために用意したものであり、当初の指示が「目につきやすいところに掲示する」だったのでそれが当然なのだが、委員会での指摘を受けて改善がなされたことは評価をしたい。

さてその上での今後についてである。選挙管理委員会が聴覚障害者への配慮としてコミュニケーションボードを用意したことは評価したいが、その使い勝手については検証が必要だ。聴覚障害者自身の使い勝手への評価はどうなのか?また、それ以外の障がい者へのサポートの申し出はどのようになっているのか?昨年10月16日のご報告の中で紹介した様々なハンディのある方へのサポートの申し出(老眼鏡を忘れた方も対象だとか)への反応はどうなのか?などなど検証すべきことはいろいろある。
投票は全ての人たちの当然の権利だ。もし何らかのハンディがその人の投票行動を阻害しているとしたら、それを取り除いて権利を保障するのは自治体の責務だ。今年は参議院選挙も行われる。次の投票機会に向けて早急に検証を進めようと思う。(よしだ・ゆみこ)