品川区第二回定例会 一般質問に臨みました。

吉田ゆみこ議員36月23日から7月7日に品川区の第二回定例議会が開催され、本会議2日目の24日、一般質問に立った。その内容についてご報告する。

羽田空港増便計画に対し、品川区の態度は!

この問題については何回かご報告してきたが、国交省は「この夏にも最終計画案を示す」と言っている。品川区はこれまで一貫して「この計画は国の問題であり、品川区が意見を言う段階ではない」とう態度をとってきた。しかし、タイムリミットは迫っており、現段階での見解を質した。質問は以下の3点。1点目は今年の予算特別委員会でも取り上げたが、「2009年羽田空港拡張計画に伴う飛行ルート変更計画」について、品川区は2004年に国交省に対し「品川区1200m上空を飛行機が飛ぶ案は反対」とはっきり意思表示をしている。今、大井町駅上空300mをどう思うのか?改めて問うた。2点目は落下物への対応について。落下物が疑われた時、調査して落下物か否かを判定するのは国交省だという。しかし、国交省の計画案に懸念を持つ区民が、国交省の判定に不服があった時、品川区は区民の立場に立って国交省と対峙するのか、その点を確認する質問をした。3点目は「品川区の意見」について。これまで都市環境部長は「今は品川区が意見を言う段階ではない」と答弁してきた。一方ヒアリングで国交省は「自治体の意見も聞く」言っており、どのようにして「品川区の意見」を決めるのかを質した。答弁はどれも訊いていることに直接答えず納得できない内容ばかり。特に「品川区の意見」について区長の答弁は「様々な場面で議会等での議論も踏まえ意見を述べてきた」というもので、これまでの都市環境部長の答えと矛盾している。協議の場がある事は承知していたが、国交省の「最終案」に対して改めて議会で議論し、意見を言うべきだ。再質問でも納得いく答弁は得られなかった。今後もこの点は様々な場面をとらえて追及していかなくてはならない。

障害者福祉と介護保険制度

障がいのある人が65才になると介護保険制度が優先適用される、ということで福祉の現場では混乱が起きている。問題点は様々あるのだが、その一つが「介護保険が適用されると障害福祉のサービスが全く使えなくなる」という誤解が広がっている点だ。介護保険制度を使っても、その障がい特有の必要性があるサービスは障害福祉制度が使えるのだが、相談支援センターの窓口やケアマネジャーにそのことが周知徹底されていない。また、両方の制度を当事者の必要に合わせて有効に使うためには相談員やケアマネの密な連携が必要なのだが、なかなかうまくいっていない現状が当事者の方たちの訴えから垣間見ることができる。制度の周知徹底や、相談員やケアマネの連携がきちんと行えるような環境整備を整えるのは区の責務だ。当事者にとっては死活問題であり、一刻も早く体制を整えるべきという思いで質問した。通り一遍「型どおり」の答弁であったが、制度を知らせるための「通達」や「通知」の文章が相談員やケアマネにとって分かりにくいものであるという認識はあるようだ。これからも引き続き、当事者の声を聴きながら制度運用について点検を続ける必要がある。

松葉のダイオキシン調査から見えた品川区の環境は?

今年もおおぜいの市民による「松葉のダイオキシン調査」が行われた。廃プラスチックの焼却に危機意識を持った市民が、大気中のダイオキシンの濃度を継続して計測しているものだ。これまでの調査からはプラスチック焼却開始以降、大気中のダイオキシン濃度は確実に上がっており、重金属類も大気中に排出されている実態が見える。この点については前の調査が行われた2013年にも一般質問で取り上げたが、この時も今回も品川区は清掃一部事務組合が行っている調査を根拠に特に問題はない、という姿勢だ。しかし、清掃一部事務組合の調査は、焼却の排気を調べるのは年4回(1回につき240分3000㎥採取)、周辺の大気を調べるのは年に1回(稼働時7日間連続サンプリング)である。排気はその時に燃やしているものによって数値が左右され、大気は風向きなどに左右されることは明白であり、現に数値も大変ばらつきがある。

不十分な測定による数値が国の基準をクリアしているから問題なしとする区の姿勢も問題だが、今の国の基準自体にも問題がある。今の基準は、1990年代後半にダイオキシンによる大気汚染が大きな問題となっている中で決められたものであり、これ以上低い濃度に設定したら清掃工場はすべて止めなくてはならない、という状況で便宜的に決められた値だ。その後対策が進み、劇的に大気の状況は改善された。にもかかわらず、緊急避難的に決められた基準を金科玉条のごとく守ってそれで事足れりとする姿勢もいかがなものかと思う。廃プラスチックの焼却により、今はダイオキシンだけではなく重金属類特に水銀の問題も深刻だ。

放射能と同じでダイオキシンも重金属も目には見えず、その場ですぐに体に影響が出るものではない。だからこそ、常に意識をして本質的な解決をめざすべきなのだが、残念なことに区にはその姿勢が見られない。これまでも継続してダイオキシン問題に取り組んできた生活者ネットワークとして、あらためて意識啓発に取り組む必要が明白になった一般質問だった。