子ども食堂ネットワークが始動!

食の問題に関心を持つ市民団体と共に「どこから来るの?私たちの食」と題した学習会を開催。自分たちだけの食の安全ではなく、世界全体を考えた食の選択ができる消費者を増やしたい、と参加者全員で確認した。

6月17日、中小企業センターで子ども食堂ネットワークの集会が開かれ、私も参加した。主催は品川区と社会福祉協議会。品川区でも子ども食堂の活動が少しずつ広がっていることから、これをつなげ、区としても広げるきっかけとしたいというのがこの会の趣旨だ。

すでに実践している人、これから始めてみたい人、支援したい人、様々な人が参加して先駆的に実践している大田区の子ども食堂「だんだん」、品川区の「クロモンカフェ」の事例報告に熱心に耳を傾けた。後半の交流会でもそれぞれのグループで話が弾み、これから品川区でも子ども食堂が広がる機運を感じた。

子ども食堂に集うのは貧困に限らず様々な事情を抱えた子どもたちだ。クロモンカフェの薄葉聖子さんが子ども食堂を始めた時、某小学校を訪ねたところ「うちにはそんな食堂を必要とする子どもはいない」と校長・副校長に言われたという。後日「認識が足りなかった」と謝りに来られたというエピソードが披露されたが、子どもたちの困難な状況はなかなか認識されないのが実態だ。他の子ども食堂でも似たような経験を聞きく。品川区がこの活動の意義を認めたことによって、子ども食堂の活動は展開しやすくなると評価したい。しかし、先進自治体の事例を見れば行政としてできることはまだまだあるはずだ。同時に区が本来力を入れるべきは「子ども食堂」を必要とする根本の原因を探り、取り除く施策を構築することであるということは確認しておきたい。それこそが行政の役割だ。

生活者ネットワークは、子どもにやさしいまちづくりを目指してこれからも提案を続けていきたい。