東京・生活者ネットワークとして国土交通省に要請行動~羽田新ルート計画白紙撤回と合理的代替案を求める
前回、前々回のご報告は、羽田新ルート計画について、品川区議会としての区への働きかけのご報告であったが、今日のご報告は生活者ネットワークとしての活動のご報告だ。
これまで東京・生活者ネットワークとしても羽田新ルート計画に対しては強い問題意識を持ち、横断的な連携を取りながら国交省へのヒアリングや申し入れを行ってきた。そこに今回の東京都と国土交通省がとった、急転直下とも言うべき強引な事態の進め方である。
当然黙っているわけにはいかない。8月9日、急遽国土交通省に対して申入れを行った。
申し入れの席上ひと言意見を言う機会があったのだが、私からは国土交通大臣としての「この新ルート計画は地元の同意が前提」という発言の重みはどうなのか?ということを問いかけた。このままではあまりにも軽いということになる。品川区の場合、区議会が全会一致で出した「この新ルート計画は容認できない」という内容の決議があり、従って地元は同意していないのだ。「地元の同意が前提」という大臣発言はその程度のものなのか。若しくは区議会の決議はその程度のものなのか?
この日の対応は国土交通省航空局課長だったが、その課長によれば「品川区に限らず、騒音や落下物についての不安や懸念は多くの自治体から寄せられておりその対策は強く求められている。国土交通省としてはそれらの対策を充分に行うことを前提にご理解をいただいたと理解している」という。
一般市民の立場としてはまことに理解しがたい「地元の同意」の解釈である。
民主主義、地方自治という前提を覆すかのような発言ではないか。このままにしておくことは自治体議員として許されることではない。これからも計画撤回に向けた活動を続けていく。(よしだ・ゆみこ)