米ユナイテッド航空事故を受けて.区長宛てに緊急要望書提出

要望書の内容を読み上げる吉田ゆみこ(右から2人目)手前一番右は区長に代わって要望書を受け取った中村都市環境部長。要望の内容については「本日は受け取るのみ」ということで具体的なコメントはなかった。    参加した羽田議連のメンバーからはそれぞれ、今回の事故に関する事だけでなく国交省の「固定化回避の検討」をヒアリングした時の状況も踏まえた意見が出された。

2月21日早朝、「ユナイテッド航空の旅客機がデンバー空港を離陸した直後、右エンジンが爆発炎上、エンジンの部品が複数住宅地に落下」というニュースには大変驚いた。羽田新ルート運用に対して落下物の問題などを挙げ、安全上の強い懸念を指摘してきた品川ネットとして当然看過できる問題ではない。この事態を受けて田中さやか、吉田ゆみこがメンバーに名を連ねる「羽田問題議連しながわ」は急きょ協議を行い2月26日、緊急要望書を品川区長に宛てて提出した。

今回の要望の内容は、2020年暮れに同系列のエンジン搭載の日航機がエンジン故障を起こし那覇空港に引き返す事故が起きたばかりであることも踏まえ、事故の原因究明と安全対策がなされるまで、海外からの同系列エンジン搭載航空機の国内への乗り入れを中止するよう品川区として国交省に文書で申し入れることを求めるものとした。

しかし、今回の落下物事故は、品川区民に限らず羽田新ルート直下で生活を営むすべての人が、騒音被害と並んで最も心配し、危険性として具体的に指摘してきたことが現実のものとなったということだ。
これまで繰り返し主張してきた通り、特に危険性が高まる離陸直後と着陸直前に人口密集地を飛行する「羽田新ルート」はやはり撤回すべきだ。

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