予算書・決算書が見やすくなりました。~第3回定例議会報告 その③~

 

大井町駅イトーヨーカドー前で第3回定例議会の報告駅頭を実施。進行中の広町地域の再開発の進め方についての疑問など品川ネットの考え方を訴えた。関心を寄せる区民の方のご意見も伺うことができた。左側は田中さやか、右が吉田ゆみこ。(11月13日)

生活者ネットワークは行政情報を区民の財産と考え、様々な情報の公開を求めている。予算書決算書を区のホームページで公開することもその一つだ。
 区民の方から、品川区の色々な施策について問い合わせを受け、予算書や決算書の事項別明細書を基に、金額の変化を追いながらご説明をすると「その資料は私たちにも見られるのですか?」と訊かれることが度々あった。「区の図書館や区政資料コーナーで見られますよ」とお答えするのだが、貸し出しはされないことを知ってがっかりされる様子にいつも心苦しい思いをしていた。
 
予算については、2011年から概要版が区のホームページで公開、事項別明細書も2017年に公開されるようになっていたが、2020年度決算からは決算書もHPで公開されるようになった。ところが、品川区のホームページを確認したところ予算書と決算書が掲載されている階層が違っているではないか!公開は評価するが、予算と決算は照らし合わせてみる方も多いと想定するとこれは残念だ。そこで、決算特別委員会で港区のHPを例にとって両方が同じ階層で見られるように求めたところ、すぐに修正された。質問の意図をくみ取って素早く修正した点も含めて区の姿勢を高く評価したい。

但し、今の品川区の公開の仕方は、1ページずつ表示されている。予算、決算の事項別明細書の実物をご存知の方はお分かりと思うが、「明細」部分を見るときは左側に偶数ページ、右側に奇数ページがくる形の見開きで見て、初めて理解できるようになっている。ところが、今の表示の仕方は1ページずつになっているため、パソコン上のページ表示を「2ページ表示」にしてさらに「表紙を別に表示」と操作する手順が必要となる。
パソコン操作になれている人には何でもない操作かもしれない。しかし、そういう人であっても、そもそも「事項別明細書の表記のつくり」を知っている人でなければこの操作はできないのではないか?
この点も港区のHPでは予算書・決算書をクリックすると適切な表示で表記される。せっかく公開されたのであれば、分かりやすくなければ価値は半減する。より分かりやすい表示を求めていきたい。(よしだ・ゆみこ)