品川区の政策決定過程は不明瞭!!~第三回定例議会報告

11月6日、区長宛ての品川・生活者ネットワークとしてまとめた予算要望を、共に活動する仲間と共に企画部長(前列左側)に手渡す、品川ネット代表の井上八重子。後列右端が吉田ゆみこ。
予算要望は、様々な団体や個人からの意見をもとに検討しまとめたものです。

間もなく11月28日29日の本会議を皮切りに、品川区では今年最後の議会第四回定例議会が開かれる。この時期に遅ればせではあるが第三回定例議会の中からいくつかご報告をさせていただく。
9月19日から10月23日にかけて開かれた今年の第三3回定例議会では、一般質問と委員会審議のほかに例年通り決算特別委員会が開催されて昨年度の決算について審議をおこなった。
いつ決まったの?広町再開発!
その中で大きな議論になったものの中に広町地区の再開発問題とそれに関連して区庁舎の建替え問題、そしてそれらに巻き込まれる形で「ひろまち保育園」閉園問題があった。
JR東日本の社宅跡地を含む広町地区の再開発についてJR東日本と品川区が2014年から共同で検討を行っていることはこれまでも報告されている。しかし、その結論がどうなったかは公表されていない。それにも拘わらずいつの間にか決定事項のように扱われてしまっているのだ。これは大問題だ。さらに問題なのはその再開発計画の中に区庁舎の建替えが含まれているのだ。
え区庁舎まで・・・。
区庁舎については、過去に「耐震工事か、建て替えか?」の議論があり、様々な理由から耐震工事を選び、25年間は今の建物を継続させることを前提に2011年にそれを完成させたという経緯がある。それなのに「広町地区への駐車建設、移転を前提として検討」されることになっているのだ。確かに少し前から某大会派の議員からは「庁舎建て替えの必要性」を問う質問が出てきていたことは確かだ。しかし今年の6月時点では、行財政改革特別委員会での区としての答弁で「今年度は庁舎建替えの必要性をしっかり議論したい」と言っており、わずか4か月で大きく政策を変えたことになる。
寝耳に水の保育園閉園!
そして、その2つの計画が急展開したことに巻き込まれる形で「ひろまち保育園」の2021年3月閉園が議会と保護者へ告知された。元々待機児童対策として5年限定で開園した「ひろまち保育園」ではあったが「継続の可能性がある」と説明されており、突然の閉園告知は在園生の保護者にとっては寝耳に水のことだった。
政策決定過程を明らかに!
品川区の政策決定の過程が区民にとって分かりにくいということは以前から問題にしていた。今回の件は多くの問題が絡んでおり、このまま見過ごすわけにはいかない。
11月28日に始まる第四回定例議会では、29日の一般質問に田中さやかが登壇し、その中でこの問題についても質問する予定だ。

ケーブルテレビ品川の「品川区民チャンネル」では、以下の日程で放送される。
12月5日 (木) 20:00~20:45     12月8日 (日) 11:00~11:45
また、後日インターネット録画中継も品川区議会のHPからご覧いただける。

(よしだ・ゆみこ)