ミニフォーラム「区民公園を歩いてみよう」実施のご報告

区民公園内管理棟のお部屋で、公園課職員から説明を聞く参加者。

久しぶりの活動のご報告となる。

品川・生活者ネットワークに、複数の方から「区民公園の桜の木が大量に伐採された!」という悲痛な声により企画した。5月21日、小雨模様の中、14人の参加で実施。

冒頭、区の公園課から計画の概要を聞き、その後は質疑をしながら工事現場を歩いた。
少年サッカー場整備、区民公園の防災機能を高めるため道の整備、高齢者や車いすユーザーのためのバリアフリー化など工事の必要性が説明され、工事のため必要な木の伐採や移植を行ったこと、また、木を切らないでという意見の一方で、繁った木によって死角ができて危険、という意見もあった、など説明された。参加者からはそれらの整備は本当に必要?必要としても、こんなに木を切る必要があったのか?木を切った結果、日影が無くなり夏の熱中症が心配、など様々な質問が出た。

全部の紹介できないが、ご意見の大部分は結局は、計画決定前にもっと情報が欲しかった、ということに集約されると思う。ある参加者の「説明を聴いたら切った方が良い木があることもわかった。最初からそういう丁寧な説明が欲しかった」という発言が全体を象徴していると感じた。切った後の植樹や移植計画の説明に対しても「そういう公園の将来像を初めから示されれば少しは納得できたかも」という声もあった。
どんな木を植えるかについても公園利用者を巻き込んだ議論の場があって良いと思う。この日も「次に植える木は常緑樹が良いと思う」というご意見が出たが、私は落葉広葉樹が良いと思っている。こういう意見の違いはむしろ議論を深めることにつながる。どちらが良いのか、皆で話し合う機会があれば、公園を大切にする気持ちも深まるはずだ。
たくさん出た意見に対して、公園課からも「進行中の工事がもっとわかるような案内を工夫していきたい」という答えがあった。

今後も区に対して「様々な計画が決定する前の丁寧な情報提供と、市民が意見を言える場の設定」を求めるのが品川・生活者ネットワークの使命だとあらためて肝に銘じまる機会となった。(よしだ・ゆみこ)